チラシで妄想する妻

僕の妻は、子供の頃、不動産のチラシを見るのがとても大好きだったという。

妻の実家は古いというか、純和風の香漂う日本家屋で、自分の部屋こそあったものの、洋風の部屋の写真を見ては自分が住んだらと想いをはせたり、"マンション"という響きに淡い恋心にも似た思いに包まれ、まさに「妄想」の世界を旅していたのだという。

今の住まいは、その当時に憧れていた"マンション"だが、今でもマンションや一戸建てのチラシが入ると食い入るように見入っている。
それを見ている時の妻は、まさに夢見る乙女の瞳をしている。実際に家を購入するわけではないが、こうして見ているだけでも楽しいチラシというものは、本当にありがたいものだ。なにしろ「無料で見れる夢」なのだから。

ドンキホーテのチラシの魅力